自己評価
小田城跡歴史ひろばの工事が,H27年度で概ね完了した。加えて,埋蔵文化財及び悉皆調査の 調査件数が大きく増加したが,次のような成果を得た。
・巡回企画展来場者1,524人,企画展講演会95名,小田城跡親子発掘体験には8組19名が参加し た。
・平沢官衙遺跡での催事は,4事業で合計6,400名以上の参加があった。 ・学校教諭対象の研修会を2回開催した。
・パンフレットを15,000部刊行し各校に配布した。 これまでの
取組概要
つくば市の多種多様な歴史・文化遺産を後世に伝えるため,小田城跡歴史ひろばの復元整 備を進めるとともに,巡回企画展などを実施することで郷土の歴史・文化に触れる機会を提 供した。また,出前講座や展示施設での説明案内により,子供たちにつくば市の歴史や文化 に関する知識と理解を深めることができた。
H21年度から整備を進めてきた小田城跡復元整備は,H27年度中に土塁内手洗所建築工事, 案内所外構工事,土木工事,展示工事と環境整備が完了した。
実 績
H27 個別施策の代表指標名 指標種別 年度
個別施策の総合評価
総合評価
A
施策の成果が確認でき、このまま継続して推進させるべきである。 目標値実 績 目標値
実 績 目標値
H31 H30
H29 H28
H26
―
個別施策の 方向
先人から受け継いできた,つくば市の多種多様な歴史・文化遺産をこれからも後世に伝える ため,市民がこれらに触れられる場の拡充に取り組む。
関係部
―
対象施策名:生涯学習の推進 基本施策 スポーツと文化・芸術を振興する
個別施策 12 文化財保護の推進
市民意識 調査満足度
(単位:千円) 平成27年度決算及び事業費内訳
H27年度 決算
事業費 356,366 人件費 21,747 事業 コスト
378,113 H27 30.0% H29
参考値(第3次総合計画市民意識調査結果)
74,017 地方債 63,800
その他 特財
169 一般 財源 事業費
内 訳
国庫 支出金
218,380 県 支出金
4,646
事業の進捗状況 達成:事業全体が当初の計画どおり達成された
課題と 改善目標
・埋蔵文化財の取扱・調整・各種手続は遺漏無く行われるようになってきているが,未だにこ れらの必要性について疑問を抱く事業者が多いことが課題である。この改善に向け,窓口や市 役所ホームページで丁寧かつ徹底した周知を行う計画である。
・埋蔵文化財及び悉皆調査での大幅な調査件数増加は,そのまま時間外勤務の増大に直結して いる課題がある。この改善に向け,手続きや書類作成等において簡略化できるものを抽出し, 効率化を図る計画である。
事業の有効性 高:成果が向上(高水準を維持)している 事業の効率性 高:費用対効果が向上(高水準を維持)している
総合評価 S:成果・費用対効果を維持して継続実施
地方債 0
その他 特財
0 一般 財源 事業費
内 訳 (千円)
国庫 支出金
2,557 県 支出金
0 活動実績
・埋蔵文化財調査は,①各種開発等の伴う試掘・確認調査が31件,②非営利目的での本発掘調 査が5件だった。
・悉皆調査は茎崎・谷田部地区で行い,追加対象が大幅に増えたため100件となった。
H27年度 決算
事業費 (千円)
7,203
人件費 (千円)
8,335 事業 コスト (千円)
15,538
正職員従事割合(人) 1.05 時間外勤務(時間) 200.00
― ― ― ― ―
H28 H29 H30 H31
目標値 ― ― ― ― ―
H27
―
事業指標 指標名 ―
年度 H26
実 績 ―
8,394 6,810 工程
事業概要
文化財保存と開発の利害関係を円滑に調整するための埋蔵文化財調査,無指定物件を含めた文 化財の所在や内容把握等を目的に各種詳細調査等を実施する。
工程表
年度 H26 H27 H28 H29 H30 H31
事業費(千円) 5,590 7,203 6,810 6,810
個別事業名 12-1 文化財調査事業 担当課 文化財課
運用
42,683
事業の進捗状況 達成:事業全体が当初の計画どおり達成された
課題と 改善目標
工事は,一部案内標識や説明板の設置が残るが,おおむね平成27年度で完了し28年度から公 開を始めている。そのため今後は歴史ひろばの維持管理やイベント等の活用事業となるが,こ れについては別予算で対応している。今後の保存・活用事業として30年まで続く調査と必要に 応じて不定期に実施する土地の公有化が残る。
事業の有効性 高:成果が向上(高水準を維持)している 事業の効率性 高:費用対効果が向上(高水準を維持)している
総合評価 S:成果・費用対効果を維持して継続実施 地方債 63,800
その他 特財
0 一般 財源 事業費
内 訳 (千円)
国庫 支出金
115,817 県 支出金
0 活動実績
・土地は,年内に1422.45㎡を公有化した。
・復元整備は,年内に土塁内手洗所建築工事と案内所外構工事が,年度末までに土木工事・展 示工事と環境整備が完了した。
・発掘調査は10月~2月に348㎡(平成27年度までの累計4,122㎡)で実施し,小田城最後の時 代の平坦な生活面の下で堀跡を確認した。木製品は15点保存処理した。
現地説明会は12月5日(土)に開催し,146名の参加があった。
H27年度 決算
事業費 (千円)
222,300
人件費 (千円)
4,888 事業 コスト (千円)
227,188
正職員従事割合(人) 0.55 時間外勤務(時間) 300.00
― ― ― ― ―
H28 H29 H30 H31
目標値 ― ― ― ― ―
H27
―
事業指標 指標名 ―
年度 H26
実 績 ―
6,962 0 工程
事業概要
国指定史跡「小田城跡」を歴史公園として活用できるよう復元整備して貴重な文化財を後世 に伝えると同時に,市民の生涯学習や観光資源として機能させる。また,保存のために必要な 場合は土地を公有化する。さらに,本丸周辺部(遺構保全ゾーン)約71,000㎡を対象に,内容 確認の発掘調査を実施する。
工程表
年度 H26 H27 H28 H29 H30 H31
事業費(千円) 172,284 222,300 57,949 11,484
個別事業名 12-2 小田城跡保存・活用事業 担当課 文化財課
工事・調査・活用 調査
24,748
事業の進捗状況 達成:事業全体が当初の計画どおり達成された
課題と 改善目標
平成28年度から購入面積を増加する計画のため,契約手続きの変更や日程に気を付けなが ら,円滑に調整・各種手続きを行い,年度内に買収を完了する。
事業の有効性 高:成果が向上(高水準を維持)している 事業の効率性 高:費用対効果が向上(高水準を維持)している
総合評価 S:成果・費用対効果を維持して継続実施
地方債 0
その他 特財
0 一般 財源 事業費
内 訳 (千円)
国庫 支出金
98,991 県 支出金
0
活動実績 5筆,4,121.20.㎡を買収,平成22年度からの累計面積が2.4haとなった。
H27年度 決算
事業費 (千円)
123,739
人件費 (千円)
1,620 事業 コスト (千円)
125,359
正職員従事割合(人) 0.20 時間外勤務(時間) 50.00
― ― ― ― ―
H28 H29 H30 H31
目標値 ― ― ― ― ―
H27
―
事業指標 指標名 ―
年度 H26
実 績 ―
196,000 196,000 工程
事業概要
国指定史跡金田官衙遺跡を貴重な文化財として後世に伝えるため,用地確保を進めるほか,将 来的に歴史公園として活用できるよう整備をすすめる。
工程表
年度 H26 H27 H28 H29 H30 H31
事業費(千円) 119,641 123,739 195,906 196,000
個別事業名 12-3 金田官衙遺跡保存事業 担当課 文化財課
運用 運用
1,786
事業の進捗状況 達成:事業全体が当初の計画どおり達成された
課題と 改善目標
企画展の来場者数は,23年度から継続してきた事業形態がマンネリ化したことや期間内の学 校見学数の減少が影響したためか,昨年度(2,666人)から減少した。事業を効率化しつつ, 展示施設に小田城跡歴史ひろばが新たに加わったことも踏まえた場所・期間・方法の見直しが 必要である。
事業の有効性 中:適切な成果が得られている 事業の効率性 中:適切な費用対効果が得られている
総合評価 B:成果・費用対効果の向上に努めつつ継続実施
地方債 0
その他 特財
169 一般 財源 事業費
内 訳 (千円)
国庫 支出金
1,015 県 支出金
0 活動実績
①巡回企画展『つくばの地形と歴史』を市庁舎・谷田部郷土資料館等で行い1,524名の見学者 があり,筑波大学准教授による講演会は95名が拝聴し,小田城跡親子発掘体験には8組19名が 参加した。
②古文書講座を前・後期開催し,のべ59名が勉強した。
③平沢官衙遺跡での催事は,4事業で合計6,400名以上の参加があった。
H27年度 決算
事業費 (千円)
2,970
人件費 (千円)
2,764 事業 コスト (千円)
5,734
正職員従事割合(人) 0.30 時間外勤務(時間) 200.00
― ― ― ― ―
H28 H29 H30 H31
目標値 ― ― ― ― ―
H27
―
事業指標 指標名 ―
年度 H26
実 績 ―
2,910 2,910 工程
事業概要
郷土の歴史と文化に関する知識と理解を深める機会を提供するため,文化財展示施設3館及び 谷田部郷土資料館に収蔵されている史資料等を活用し,企画展や関連する講演会・体験学習等 を実施する。
工程表
年度 H26 H27 H28 H29 H30 H31
事業費(千円) 2,822 2,970 1,629 2,910
個別事業名 12-4 文化財展示活用事業 担当課 文化財課
運用 運用
154
事業の進捗状況 達成:事業全体が当初の計画どおり達成された
課題と 改善目標
○児童・生徒は郷土に関する学習等でインターネットを広く活用しているが,市役所ホーム ページにおける歴史や文化財に関する内容が充実していない課題がある。これを改善するた め,市役所ホームページを大きく改訂する計画である。
○増加する一方の各種調査や施設等の維持管理といった喫緊を要する義務的業務への従事に時 間を取られ,本事業に本格的に取り組めないことが課題である。これを改善するため,各種調 査の比較的少ない夏季等に集中して取り組むことをめざす。
事業の有効性 中:適切な成果が得られている 事業の効率性 中:適切な費用対効果が得られている
総合評価 B:成果・費用対効果の向上に努めつつ継続実施
地方債 0
その他 特財
0 一般 財源 事業費
内 訳 (千円)
国庫 支出金
0 県 支出金
0 活動実績
①校内や近接地での出前講座や展示施設での説明案内により,市内外の子供達につくば市の歴 史や文化財を伝えることができた。
②学校教諭対象の説明研修会は2回開催した。
③パンフレット類は1種類15,000部刊行し各校に配布した。
H27年度 決算
事業費 (千円)
154
人件費 (千円)
4,140 事業 コスト (千円)
4,294
正職員従事割合(人) 0.55 時間外勤務(時間) 20.00
― ― ― ― ―
H28 H29 H30 H31
目標値 ― ― ― ― ―
H27
―
事業指標 指標名 ―
年度 H26
実 績 ―
250 250 工程
事業概要
市の歴史や文化財を,今まで以上に学校教育現場で活用し,‘教育日本一’を目指す市の教育 目標を達成するため,各種教材を提供して学校との連携を図る。
工程表
年度 H26 H27 H28 H29 H30 H31
事業費(千円) 241 154 250 250
個別事業名 12-5 学校での伝統文化教育支援事業 担当課 文化財課